最近、札幌のTVや雑誌で「へび背」と聞くことが多くなりました。 正式には脊椎側湾症といいます。
当院でも側湾が原因で首や肩や背中腰が苦しくなり、マッサージ指圧や鍼灸を受ける方がとても多いです。今回はその側湾症と肩こり 背中の関係をご紹介します。
側湾症は、背骨(脊柱)が横に曲がってしまっている状態です。正常な脊柱は、後ろから見るとほぼまっすぐな状態ですが、側湾症ではS字や逆S字の様に左右に おおきな偏りが見られます。背骨の回転も起こってしまうので、後ろから見て背中の左右の高さが違うように見えます。 はっきりした原因は分かっていませんが、側湾症の大部分は、特発性側湾症といわれ、学童期から思春期と若い年代で発症します。子供は痛みやコリなどを訴えることが 少ないため、初期の発見が遅れがちな傾向にあります。側湾は進行するとなかなか元通りにすることはできませんが、早い段階でマッサージ指圧鍼灸治療を受けると、 側湾の進行を抑えることができます。 側湾症の主な症状は、肩こり・頭痛・首の痛み・背中の張り・背中の痛み・腰痛・腰の張りなどです。このような症状にはマッサージ指圧鍼灸の治療が最適です。
側湾の種類には大きく分けて2つあります。 一つは構造性側湾症です。いわゆる側湾症を指し、背骨の形が楔形に変形してしまっていることが多く、そのために側湾になってしまっている状態です。マッサージ鍼灸 治療により一度曲がってしまった側湾を治すことはできないですが、マッサージ指圧鍼灸で進行を食い止めたり、側湾症に伴う肩こり、張り、腰痛などの症状は改善でき ます。 もう一つは機能性側湾症です。骨盤のゆがみなどの代償として側湾のように見えている状態。例えば、左右どちらかの骨盤の位置が下がっていたら、身体はバランスを取る ために背骨が少し曲がったようになります。他の部分をかばったりするために側湾になっている状態を機能性側湾といいます。膝などを怪我して足を引きずっていると、 それに合わせて上半身に捻れが生じると思いますが、怪我が治ったら身体の捻れもなくなります。構造性側湾に比べると、曲がり具合(角度)はそれほどひどくない。 側湾自体も、マッサージ指圧や鍼灸で症状自体も改善できることが多いです。
ご自分だけではなく、ご家族やお子さんも首や肩や背中で不調がみられれば、早めのマッサージ指圧鍼灸の治療をお勧めいたします。