はじめまして副院長の伊藤です。
本格的な冬になってまいりました。最近は雪かきで腰痛になってしまう方が、多く来院されます。私も実は雪かき腰痛経験者です。
では、腰痛はどうして起きるのか考えた事はありますか。筋肉や骨が原因で痛みがでるのでしょか。まずは腰の構造を理解しましょう。痛いのに、自分の身体の中で何が起こっているのかも分からないのでは、痛みが治まったあとに予防もできません。簡単に言うと、腰は背骨、お腹の腹筋、背中の背筋の三つから成り立っています。この三つのバランスがとても重要なのです。ですから、普段から散歩やウォーキングなど適度な運動をして自然に腹筋や背筋を鍛える事で腰痛を予防できるはずです。ただ、腹筋をやみくもに鍛えるといいなどの間違ったウワサを信じてはいけません。逆に腰痛を悪化させてしまうこともありますので気をつけてください。私も毎朝25~30分歩いて職場まで行くように心がけています。歩く事はマッサージ鍼灸と同様の効果があり、内臓も動き体も芯から温まります。注意が必要なのは特に雪かきや重い物をもつなどの前には準備運動やストレッチをお勧めします。腰痛予防には最適です。
では、どのような人が腰痛になりやすいのでしょうか。
三大要素
1.お腹が出ていたり腹筋が弱っていたり、背骨が歪んでいたりなどの腰全身のアンバランス
2.筋肉が冷えている時の急な筋緊張
3.腰の疲労や、ストレス、かぜ、などの関節痛
腰が痛くなることをひっくるめて『腰痛』と呼んでいますが症状は様々で、動くことができない程の痛み、だるさ、違和感、動きにくいのどです。単に痛くなるだけだからと考えていると、さらに悪化させてしまうこともありますので、自分の症状に似ている種類があったら、早めに受診してみましょう。
また、女性はホルモンのバランスが変わりやすく、自律神経も乱れやすく、冷え症の体質です。周期的に変わるホルモンバランスの影響や冷えで、腰痛になりやすいとも言えます。ホルモンバランスが崩れると、指やひざなどの関節に痛みがでるように、腰も一つ一つの関節からなっておりますので、腰痛を感じやすくなるのです。
痛めてしまった時はマッサージやはりやお灸が最適です。少し変だなと思ったら、早めの治療がいいと思います。悪くなる前に腰の痛みを抑えてしまうのです。腰椎捻挫(ぎっくり腰)、坐骨神経痛、腰椎ヘルニアにならないように、ふだんから規則正しい生活をして、腰痛のない健康な毎日を過ごしましょう。