みなさん こんにちは 札幌もついにいい季節が到来です。お花や食べ物も楽しみですね。
今日は男性不妊についてお話しさせて頂きます。
当院では毎日20~30名の不妊症の方を鍼灸マッサージなどで治療させて頂いていますが、一般的に原因が女性と思われがちです。しかし、実は原因の半分が男性側にあるとされています。意外と割合が多くビックリされた方もいたのではないでしょうか。当院では日々女性不妊同様男性不妊の方を治療させていただいています。とても効果を上げています
不妊症の原因としては、女性側の原因か男性側の原因かもしくは男女両方の原因があり、それぞれにいくつかの原因が考えられています。
いくつか男性の原因として考えられる項目についてご説明しましょう。
ア 精子の異常
イ 性交障害
ウ 精子の通路障害
エ 男性不妊 / その他
ア まずは精子の異常についてお話をします。
精子に何らかの異常があり受精しにくくなるためにおこる不妊症で、以下のような種類があります。
① 精子過剰症 ・・・ 精子数が正常の倍以上で、くっついたり固まったりするものです。
② 精子死滅症 ・・・ 精子に受精能力がまったくないか死んでしまっているものです。
③ 精子減少症 ・・・ 精液の1ml中の精子の数が2000万以下のものです。
④ 無精子症 ・・・・・精子そのものがまったく形成されないものです。
精子異常の原因としてはクラインフェルター症候群、停留精巣、精索静脈瘤、おたふくなどが考えられます。なかなか聞きなれない病名もありますが一つ一つ説明いたします。
最初にクラインフェルター症候群です。
この病は先天的な性染色体の異常により生じるもので、この染色体異常によりホルモンバランスの不均衡が生じます。
そのため、正常の性機能を有していても子どもをもうけるのに十分な精子を作ることが出来なくなってしまします。
そしておたふく風邪です
成人男性がおたふく風邪にかかると、35%の確率で睾丸に炎症がおこる場合があります。
そのため、精子の機能に問題が生じ、不妊の原因になることがありますが、完全な不妊症になってしまうことは珍しく、この睾丸炎による妊娠能力低下は少ないとされています。
次は停留精巣です。
睾丸が陰のうの中へ降りてこないで、お腹の中やそけい部(股関節の前)にある状態をいいます。通常、お母さんのお腹の中にいる胎児期には自分のおなかの中に睾丸があります。
お母さんのお腹の中から出てくる前に陰のうまでおりてきます。
停留精巣(睾丸)とは、睾丸が降りてくるときに途中で止まってしまっている状態の事をいい、片方だけの場合と、両方ともとまっている場合とがあります。
睾丸が陰のうの中にあるのは、熱に弱い睾丸は、温度の高いおなかの中にあることは睾丸に負担をかけます。その結果、精子を作る能力が低下して不妊症になる場合があるのです。
次は精索静脈瘤による男性不妊です
精索とは、睾丸の後ろにある副睾丸から伸びている精管と血管が一緒になったものですが、このところの細い静脈にこぶが出来てしまっている状態を精索静脈瘤といいます。
このこぶによって血管静脈がうっ血すると、陰嚢内の温度が上昇し、精巣の発育不全、精子の形成不全が起こり妊娠できないということになります。
最後に生活習慣による飲酒・喫煙による影響です
飲み過ぎで、朝でもからだからアルコールが抜けないような状態では、精子が正常に作れず、奇形の状態の精子ができてしまい、不妊症の原因になります。
また、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが喫煙は精子の数を減少させ、頭部がないなどの精子の奇形、運動能力低下につながって、不妊の原因になるばかりか、うまく受精しても胎児に異常をきたし流産や先天性奇形などの原因にもなる可能性があります。
イ 次に男性不妊と性交障害についてです。
器質的な問題があって不妊になってしまうということではなく、これという異常がないのに精子異常や性交障害が起こることが現代では非常に増えているようです。
現代社会環境によるストレス増、生活環境、食べ物など原因は色々ですが、家庭をくつろげる環境にする、パートナーとの信頼関係を深めるなど、リラックスする時間やこころを休める環境を作ることがとても大切だと思います。
この問題は自律神経と密接に関係があり、鍼灸マッサージなどがとても有効です。当院でも男性やご夫婦で通われている方も多いです。
週一回の治療を開始すると、ほとんどの方が精検でメキメキ数値が上がり顕著に治療効果を実感できます。
ウ 男性不妊と精子の通路障害
精管や尿道は精液の通り道です。ここを結核菌や淋菌などに冒されると炎症が起き、通り道がつまったり狭くなったりして、精子を射出することができにくくなって不妊の原因になります。
また、生まれつき尿道が細い人もいます。この場合は、ゼリー状の粘液である精液は通りにくくなりこの場合も不妊の原因となります。
このように、精子の通路障害がある場合の精液の多くはなんと膀胱に逆流して、尿と一緒に体外に排出されてしまうのです。
エ その他
早漏・勃起障害・遅漏などの性交障害は、性器の発育不全や奇形、外傷などが原因の場合もありますが、多くはストレスなどの精神的な原因が多いと考えられます。
生活習慣の改善やストレス解消の工夫も大切ですが、パートナーの理解や深い愛情が必要ですよね。
以上のように子供が出来ないのは女性だけが原因ではありません。
不妊症は身体も心も負担のかかる治療です。
ご夫婦二人で正面から向き合い、話し合い、協力し合うことが成功への近道です。
男性の方も積極的に治療に取り組むことが非常に大切です。
当院の鍼灸(はり・お灸)マッサージ指圧は男性不妊治療で、とても高い評価を得ています。
悩んでいる男性の方はまずご相談ください。院長や男性スタッフがカウンセリングさせて頂きます。